寝落ちの時間に
いつも彼は、ビールを飲んで寝落ちする。
なのに昨夜は、LINEが来た。
みんな部屋に行ってしまったと。
彼は、みんなといた部屋に、1人残って、私にLINEをしてきたのか?
私は今夜、この家にひとりでいることがわかっているみたいに。
彼の文字の一つ一つに神経を注ぐ。
私は、どのタイミングからなのか?
すでに呼吸が乱れ始めていた。
彼に信頼を寄せ、彼の指示に従う。
そんなこと出来るわけがない。とは、決して
思わない。
不思議な力を持つ人。
とても素直に従ってみたら、
身体が、恐ろしいほどに変化して怖かった。
自分の身体の、まだ知らない部分を知った。
そしたら、その先に、見たこともない景色があった。
余韻のあと、また気付く。
私はやはり、一人ぼっちだ。
その悲しみを伝えてみると、
大丈夫。
気持ちは一緒だ。
そんな文字が返ってきた。
私は、安心して、深〜い眠りについた。