振り返り
の手のひらで
22/05/20 07:18

彼にも、家族があって、
私にも、家族がある。
朝は、隣に誰かがいてるかもしれないというのに、
私は、目が覚めたら、
いつも、おはようと、LINEを送った。
気が付いてくれたら、彼は、おはようと、返してくれる。
それが嬉しくて、待ち遠しいの。
でも、よく考えたら、それはとても危険なこと。
こんな朝早い時間に、LINEの着信音が鳴ったら…
不自然だよね。
私は、そのことを彼に打ち明けてみた。
誰かさんは、スイッチが入ると我慢できなくなるからね。
それは想定内。
奥さんも、勘のいい人なので、何か感じて、アンテナを張っているかもしれない。
それも想定内。
私は、また、彼に甘えていたことを知った。
相変わらず、無防備すぎる私だ。
だから、その時誓った。
もう、おはようのラインはしないって。
この関係を
自分の私欲を満たすためだけの、
浅はかな行動で、
終わらすわけにはいかない。
彼の手のひらは、
大きくて、温かくて、
その中で、転がされてる私は、とても安心だけど、
いつまでも、
彼の手のひらに守られてるだけじゃいけないと、
ようやく気がついた。
この時間が、ベスト。
彼は、そう言った。
家に1人になる時間。
これから、
私は、LINEをするのに、
相手の今の状況を想像して、
送らない方がいいと思ったら、我慢する必要があるし、
また、急に閉じないといけない時もあるだろうし、
それらを含めて、全ては、居心地の良い関係を続けるためなんだと、理解する。
それは、相手のことを思いやる気持ちなんだと、確信する。
今さらです。許してね。