私と彼の秘密 その後

母,妻、そして女。

景色が違って見えた時

夜の犬の散歩の時間になった。


西の空に、夕焼けが見える。


もうこんなに明るくなったんだね。


心の中で、彼に話しかける。

 

 

 


さあ、行こうか!


私は、相棒と一緒に歩き出した。

 


この空と同じように、


私も、暗闇から抜け出した気がしたんだ。


あの関係は、いつか終わる。


それは、ちゃんとわかっていたことなのに、


幸せボケしてたんだと思う。

 

 


それを他人が終わらせる前に、


彼が終わらせてくれたんだと、


やっと感謝できた。


今頃になって、私を守るためでもあると、彼が言っ意味を素直に受け止めた。


時間がかかってごめんなさい。

 

 


もう、私は、大丈夫。


ちゃんと前をいている。

 

 

 

 

朝になると、雨が止んで、大地がキラキラ光っていた。

 

彼のことを思いながら、犬の散歩をした。

 

去年の今頃、

 

何をしていたのかな?

 

思えば、いろんな場面を見せてもらった。

 

その度に、

 

彼の仕事のことを知ることができて嬉しかった事を覚えているけど、

 

LINEの内容を消し続けていたので、何も残っていない。

 

記憶は、途切れ途切れ。

 

 

 

そうだ‼️

 

無性に彼にエールを送りたくなった。

 

私は、新たな気持ちで、久しぶりにLINEを開いた。

 

 

 

返事は期待しない。

 

読んでくれるだけでいいと思った。

 

 

 

 

彼は、思った通り、忙しくなったと笑ってみせた。

 

 

 

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