私と彼の秘密 その後

母,妻、そして女。

さようならの代わりに

 

朝の犬の散歩の時、堤防からの風景を見ながら、考え事をしていた。

 

私のこれからを 彼に

 

一言伝えておくべきだと、いう気がした。

 

今まで、私に割いてくれた時間のお礼も、伝えたかった。

 

 

実質的なさようならだ。

 

LINEを書きながらの散歩。

 

そして、送信。

 

 

犬が暑くて、日陰に座った時、

 

その場所は、思い入れのある場所だった。

 

真冬の夜の散歩で、

 

彼が、もうすぐ散歩に出るからと言ったので、

 

私は、このグランドで彼がくるのを待ったことがある。

 

2回ほど。

 

 

とても寒くて、立って来られなくなり、

 

地面にしゃがみながら、震えて待ったけど、

 

辛いとは思わなかった。

 

苦痛じゃなかった。

 

そしたら、彼から、いきなり電話がかかって来たこと。

 

今も思い出す。

 

幸せな瞬間だった。

 

 

 

 

 

今は、暑いほど日差しが差して、

 

まるで違う場所のように見えた。

 

 

 

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